江古田鐵道 DCC&HOのブログ

DCCとHOゲージのブログです 車両は旧国鉄中心です

CV値の考察(5)動力性能・走行性能(2)ステップ数と実際の速度(2)

前回DZ125で試験するとどうもDZ125の動作がおかしいと思うようになり、DigitraxのHPを見ているうちに、DZ125がディスコンになっていることがわかりました。何か原因があるのだろうと思い、さらに試験をしてみることにしました。

まずDZ125のCV#5(V high)を変えて測定してみました。

その結果は上図の通りで、本来STEP0%からCV#5で指定された最高速度まで直線的に速度が変わるはずですが、STEP50%まで全て同一カーブでそこからCV#5により速度が変わっていることが読み取れます。これは明らかにおかしなカーブです。

 

そこで他のDecoderとの比較及びDZ125を DigitraxのDecoder manual 6.13.2 High Resolution 28 Step Speed Tables CV65-95 を使った比較を行いました。なお、CV#29を16に変更してあります。CV#59-95はDZ125に記録されていた値、Default値をそのまま使っています。数値を見る限りSTEP0%からSTEP100%まで直線的に設定されています。

これらの測定結果は下図の通りです。

 

結果はご覧の通りDigitraxの古いバージョンのDZ123に比較してもおかしなカーブを描いています。LenzのLF100FXは比較的DZ123ににたカーブを描いています。前の図と比較すると、CV#5=100のカーブに似ているようです。

DZ125の動力性能が明らかにおかしいことがわかりました。

そこでDigitraxのHPからHelpDesk宛てに二つのグラフを添付してメールをしました。

5月31日、Digitraxから "You will have to send it in for replacement"で始まるメールが返ってきました。日本のメーカーであれば何らかの謝罪文から始まるところですがそこは米国のメーカー。命令口調で送り返せは取り替えるとのメールです。

DZ125はかなり前に10個まとめて他のものと同時に米国の通販サイト "Litchfield Station"から購入したものですが、3個がどこに使った見つからず未使用の4個と使用済みの3個を送り返すことにしました。本日郵便局からEMSで送り返しました。送料がなんと¥3,900と高額です。

前回のステップ数と実際の速度(1)と今回は結果的に不具合のあるデコーダーのデータですので、参考にしないでください。記録のため消去せず残しておきます。