江古田鐵道 DCC&HOのブログ

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Schedule、Dispatcherの作成(1)

前回はBlockの話を主にしましたが、今回はPCで自動運転するための基本であるSchedule、Dispatcherについて記します。

まず、Schedule、Dispatcherを作成する前に、作成の前提となるTrainController起動時のSwitch Boardの状況を下図に示します。

図の上部(南側)に4列車が停車しています。

 

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新しいSchedule、Dispatcherを作成するためにはEditモードにします。次にWindowをクリックしDispatcher Windowをクリックします。そうすると新しいSwitchboardが現れます。再びEditモードにしてScheduleからCreate Scheduleをクリックします。先ほどのSwitchboard上部左側にSchedulesの欄ができ欄内にSchedule 1が現れます。ここからはSchedule 1を作成します。

Switchboardにはレイアウトの全体が薄く表示されます。Schedule Windowの上部右から2番目(蒸気機関車のマークの左)をクリックします。赤く表示が変わります。(Edit WindowでScheduleからPick from Block Diagramを選択しても可能です)次に最初に列車が出発するBlockをダブルクリックします。すると、Section Settings - Schedule 1 / Bloc: "ブロック名” と表示されたWindowが現れます。上から2番目左の欄にStart / Destと記された欄があります。(DestはDestination : 目的地、このScheduleの終了Blockを表しています)一部緑色になった矢印と一部橙色になった長方形があります。列車がスタートする方向の矢印をマークします。このBlockからScheduleが始まることを示します。エンドレスのレイアウトで、最終的にこのBlockに戻ってScheduleを修了するのであれば矢印の下の長方形をマークします。基本的にはこの二つを設定すれば終了です。もちろん、Dest(目的地)が他のBlockであればStartだけをクリックします。OKをクリックして終了します。

Start Blockの次に通過するBlockをクリックします。Blockと前のBlockの間(Path)も色が変わるはずです。順次Blockをクリックしていきます。最終的に出発Blockに戻ってくればエンドレスのScheduleが完成です。

ポイントがあると不要なPathも表示されることがありますが、その部分をクリックすれば消えます。

また、StartBlockで汽笛を鳴らしたり、Block内の最高速度を制限したり途中のBlockで一旦停止し一定時間後に発車させたりいろいろなことが出来ますが、その辺は皆さんで工夫してください。

今回自動運転に使ったScheduleを以下に示します。

(ブロック名、ポイント名は前回を参照してください、前回のポイント名はSwitch 1のように記載されています)

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                        Schedule 1  "OSS2 to OSM via IN "

 

このScheduleはBlock "OSS2" を出発し、ポイント "TO2"を経由し"OW1" "OW2" を通り、ポイント"TO8" "TO6"を経由して内廻りBlock "IN"に入り一旦停車します。10秒後に再度出発しポイント "TO7" "TO5"を経由して再び外廻りに戻り、Block "OE2" "OE1"を通りポイント "TO1"を通過しBlock "OMM"で停車しScheduleを終わります。

TOは"Turnout"の略でポイントを表しています。番号はSWアドレスです。

次回はSchedule "OSM to OSS2" と "INM to INM"を紹介し、実際にこれらのScheduleを動作させた動画を掲載します。