江古田鐵道 DCC&HOのブログ

DCCとHOゲージのブログです 車両は旧国鉄中心です

レイアウトの検討(4) レールの整備(1)

新品のレールであれば即設置しても全く問題ありませんが、10年以上も設置されていた線路では十分に清掃しなければ後で大変なことになります。新品のカント付きのレールは、デジタルテスターで測定してもせいぜい0.1Ω以下で通常は0Ωです。ところが古いレールではレールの表面間を図ると時として数百Ω以上中には∞(無限大)を示します。デジタルテスターのテスター棒は金メッキされています。テスター棒の宛て方でも抵抗値は極端に変わります。この抵抗値はレールの表面と車輪の接触抵抗になりこれではまともに車両は動きません。一方ジョイナー間の抵抗値、即ちレールを接続したときに一本のレールで生じる電圧降下に関係する、は清掃しなくても数Ω以下でそれほど気にする必要はなさそうです。しかし単体で保管していたレールはどうしても接触不良になる可能性が高く、接続した他のレールにも影響を及ぼします。

下の写真は保管していたレールの写真です。光っている部分は光の関係できれいに見えますが、レールの端部には埃がたまっているだけでなく、線路の表面も汚れているのがわかります。この部分は綿棒にユニクリーナーを含ませ清掃しても表面的な埃は取れますがレールそのものの汚れを取るのは容易ではありません。

 

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           画像 保管していたレールの汚れ

 

レール表面の清掃は、カトーが書いているようにヤスリで行うことは危険です。一方綿棒とユニクリーナーではなかなか取れない汚れもあります。そこで手持ちのPROXXONのミニルーターに羊毛パフを付け、最低の回転数でレールを清掃しその後に綿棒で再度清掃しました。綿棒で清掃すると、レール面がミニルーターできれいになった部分とそれでも汚れが残っている部分が手に伝わる感触(なめらかに綿棒が動くかどうか)でわかるようになります。残っている部分は再度ミニルーターで清掃し、レール全体を清掃しました。意外に時間のかかる作業で、今も全ての線路を敷設できない理由です。

 

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    画像 レールの清掃に使用しているミニルーターと羊毛パフ

 

ジョイナーや電動ポイント6番に使用する短い補助線路についてはジョイナーを外し眼鏡の清掃などに使用する超音波洗浄器を使いました。ジョイナーの接触面はレールの底面で円錐形の綿棒でやっと掃除が可能ですが力を入れると先端が丸まってしまい底面に届かなくなります。ジョイント部分がひどく汚れている場合はジョイナーを外し線路の先端部分だけを超音波洗浄機で清掃しました。

 

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         画像    超音波洗浄器と精製水